日本の土壌は多く酸性の化学組成であるため、遺体などが残りにくいと聞いたことがある。古墳のなかなどでもそうなのだろうか。

古墳は遺体を直接土中に葬るわけではないので、酸性土壌の内部よりも分解は緩く進むものと考えられます。しかし厖大な時間が過ぎてしまっていますし、石室内部が損壊し土に埋もれている場合もありますので、常に遺体が確認できるというわけではありません。中国では、例えば江南長沙の馬王堆漢墓のように、2000年以上前の遺体がほとんど腐敗していない状態でみつかることもありますが、日本の古代にはそうした事例は見受けられませんね。