「津浪てんでんこ」という言葉は、共同体の信頼関係により成り立つものといいますが、いつから存在したのでしょうか?

「津浪てんでんこ」というスローガン自体がそれとして成立し、普及するのは、三陸津浪の被害を検証し減災・防災について描いた山下文男の著作活動以降なので、1990年以降です。「津浪のときはてんでんこ」という発想は、すでに三陸の人々の行動規範のなかに存在したようですが、それも明治・昭和の津波被害を受けてということで、近代以降のものでしょう。