蘇民将来譚は圧倒的ですが、いずれにしても、神は残酷というイメージがあります。神は優しいというイメージは、なぜ定着してしまったのでしょうか。

上の話と連結していえば、「神と人間は交感可能」という理解が広まったためであり、それは自然環境などに優越しうるという人間の傲慢さが招いた結果でしょう。逆説的ないい方になりますが、ヒト至上主義の展開に伴って神は優しくなったのです。