「見るなの禁」を破るきっかけになる、「待たされる」という文脈はなぜ必要なのでしょうか。

物語の構成からいえば、それは「試練」であるといえるでしょうね。多くの神話や伝承は、主人公が何らかの困難に遭遇し、それを克服できるかできないかによって展開が変わってゆく、という基本的構成を持っています。見るなの禁などのタブーが課される神話の場合、その禁忌を守ることができるかどかが、文脈を左右する大きな鍵となってきます。