古墳時代の人々にとって、調理と生死とはいかなる関係にあったのでしょうか。

面白い着眼点です。古墳時代に限らず、前近代社会や民族社会において、調理すること、食べることなどは極めて象徴的な意味を持っています。しかし、生のままに食べることが野生の象徴とするなら、調理して食べることは文化の象徴であり、習俗や慣習と密接に結びつくことになります。他界で調理したものを食べると他界から帰れないという考え方は、他界の文化を受け容れる、他界の掟を受け容れるということに繋がるのでしょう。