死者には大きなエネルギーがあると考えられたのは、死体が腐敗するときに発生する熱やガスと関係があるのでしょうか。

確かに、漢字の成り立ちにはその発想に近いものがあります。そもそも「鬼」という字は死体そのものを表しますが、それに「云」が付くと「魂」になる。「云」は雨冠をいただくと「雲」になるように、気体を表します。よって「魂」は、死体から立ち上る気体を霊魂と考えたことによるわけです。実体的にそればかりが死者に対する畏怖のすべてではないでしょうが、関係はあると思います。