『捜神記』の洪水伝承に「石亀」が出てきましたが、これは現在奈良県の飛鳥にある亀石と、何か関係があるのでしょうか。

実は、飛鳥の亀石については、あれが亀であるかどうかも分かっていないのです。ですから、明確には繋がりを付けることができません。ただし、大和盆地も容易に洪水を起こしやすい地形ですので、後世には「亀石が動くと洪水になる」云々といった伝承が発生しました。なお、同じ飛鳥の斉明朝の庭園遺構からは、亀形の槽を持つ祭祀施設がみつかっています。甲羅の部分に水をためる仕組みになっていたもので、洛書や式盤との関係から考えると、その水面に星を映して占いをしていたものか、あるいは波紋を甲羅の亀裂に見立てて亀卜を行っていたのかもしれません。