淮陽の「兄妹婚姻型洪水神話」には、「十万八千年」「九十九日」「四十九匹」など数字が頻出していますが、何か意味があるのでしょうか。

説話や伝承に刻み込まれた数字は、何らかの象徴である場合が多いですが、成立の背景がよく分からない場合など、なかなか読み解くのが難しい場合もあります。「十万八千年」は、干支の1週する60年が1800回回ってくるとのことでしょうが、「1800」の意味については分かりません。「九十九日」「四十九匹」は、それぞれ満数としての100/50に1足りない数です。前者は洪水の終了、後者はその半分を意味しているのでしょうが、9が陽気を代表する数であるとすると、ともに水の陰気を克服することのメタファーともいえるかと思います。