中国でいう禅譲のような事例は、日本にはなかったのですか。

生前に譲位するという形式は、歴代の大王、天皇のなかで何度か減少しています。授業で扱ったなかでは皇極大王→孝徳大王がそうでしたし、奈良時代にも、元明天皇元正天皇元正天皇聖武天皇聖武天皇孝謙天皇孝謙天皇淳仁天皇が生前譲位しています。「禅譲」というと徳目が現れているように思いがちですが、実はどろどろした政治的判断である場合も多いので、事例ごとに慎重に考える必要がありますね。