改新の詔に示された駅伝・伝馬制では、どのくらいのスピードで情報を伝えることができたのでしょうか。

改新の詔で示された駅伝制の、実際のスピードを検証することはできないのですが、それをさらに整理して敷かれた律令制の飛駅では、平城京大宰府間(直線距離で約500キロ)を、4日ほどで移動していることが確認されています。これは、『続日本紀』に記載されている天平12年8〜9月の藤原広嗣の乱について、派遣された征討軍からの報告と、それを受けた朝廷の対応との分析とから導き出されたものです。