憲法が国民の同意を得ずに解釈改憲される情況など、非常に危険であると思う。国民より国家情勢が優先されるのはよくない。先生は、どうすればこの情況を変えられると思いますか?
非常に危険だと思います。授業でお話をしていますように、いちばん気になるのは、そうした危険な動向を大部分の人が「危険」と認識せず、無関心のもとに放置していることです。若年層も、「誰に投票しても同じ」という常套句をファッションのように駆使し、あたかもそうすることが「格好良い」かのように政治的無関心を覆い隠し、ただ目先の快楽や利益だけを追い求めているようにみえます。ふと気がついて周囲を見回したとき、自分の現在が、自分の未来がどんな困難な情況に置かれているか。そのとき一番右往左往し、何もできずに朽ち果ててゆくのは、そうした無関心を続けてきた人々でしょう。その彼らをいかに「気づかせるか」ということが、私たち教員の仕事というわけです。