偉人のエピソードがさまざまに誇張されることはよくあると思うのですが、それについて庶民はどのように思っていたか、というようなことは分かっているのでしょうか。

聖徳太子関連寺院の周辺では、庶民層にも太子信仰が存在した可能性はあります。しかし、『日本書紀』に語られているようなイメージは、文字の読めない庶民層に伝わるルートがありません。彼らの意識するところではなかったと考えられます。