関の姥さまの信仰は、なぜ千葉に多いのでしょう。また、「咳の病」は結核を連想させますが、具体的にはどういったものだったのでしょうか。

本当に千葉に多いことが確認できるのか、他地域に比べてどうなのか、ということはきちんと調べなければなりませんが、相次ぐ戦乱のなかで姥神の縁起が生まれやすかった、ということは一因と考えられるでしょう。千葉氏の平家物語である『源平闘諍録』から『里見八犬伝』に至るまで、千葉を舞台にした戦記は多く確認できます。なお、咳の病には確かに結核も含まれるでしょうが、子供の病平癒を祈る形式が多いことからすると、小児喘息を含む病全般とみたほうがいいのかもしれません。