八百比丘尼の話は、中国の媽祖などと関係がありますか。

確かに、怪しいところはありますね。媽祖は神仙思想とも関わりがありますし、海難守護で漁業との関わりも深い。父親が死に、放浪し、仙人と出会って神となるあたり、全体的な構造が八百比丘尼のそれと類似しています。環東シナ海文化として九州や琉球には確実に伝播していますので、漁業のネットワークを通じて各地の港町に広がっていった可能性も否定できません。仏教の海難守護担当である、観音ともくっつきますしね。まだ文献を通じて具体的に明らかにした研究はないように思いますので、考えてみたいテーマです。