弥生の人骨からは、大きさから当時の人の背丈なども分かるのでしょうか?

もちろん分かります。大腿骨が残っていれば、他の骨との比率などからだいたいの身長を推定できるのです。授業で話題にした青谷上寺地遺跡の場合、平均身長は男性が162cm、女性が148cmで、縄文期の人々、また弥生時代にあっても縄文的特徴を残した人々と比べると、格段に高い身長でした。これは北部九州、山陰地方などにみられる現象ですが、それらの地域が朝鮮半島と密接な交流を持っていたため、半島の人々と交配しその影響を強く受けたものだろうと考えられています。