なぜ中国では、女医が官戸や官婢のような身分から採用されたのでしょうか。

授業でも説明しましたが、中国の後宮に出仕する宮人たちは概ね罪人で、生涯後宮に束縛されて生きることを余儀なくされていました。それゆえに、やはり宮人である女医も最下層の身分から採られていたのです。有力貴族・豪族の子女が奉仕した日本の後宮と比べ、半ば牢獄のなかで働いているような状態であったと思われます。