鳥形木製品を挿し立てていたのが、環濠や集落の縁辺部であったのはなぜですか。

ひとつには、飛翔する鳥型木製品には他の鳥=穂落神を呼ぶ機能が期待されていたのではないか、ということ。稲を生育させるエネルギー=稲魂を持った鳥たちが、鳥形木製品を仲間だと思って集まってくれることを望んだのでしょう。神社の鳥居の原型のひとつ、といえるかもしれません。もうひとつは、穂落神の力をもって集落を邪気から守ろうとした、辟邪の力が期待されたことも考えられます。この点も、鳥居に近いですね。