「一般庶民」というのは、どの階層の人々でしょう。五位以下の官人から、文字が読める人までということでしょうか。

いえ、文字どおり一般庶民です。庶民は基本的に文字が読めませんが、そうした人たちには口頭で指示を伝えることが、律令国家の情報伝達システムの末端に課せられているのです。