6種の夢はどちらかというとマイナスのものが多い気がしますが、これにも理由はあるのでしょうか。

周の前王朝である殷代では、夢でうなされることを何らかの神霊の関与として、祟りと捉えました。あまり縁起のいいものとはみていなかったようです。『春秋左氏伝』や『国語』のような伝世文献にも、夢の話はよく出てきますが、悪夢を読み替えによって覆す物語が多いようです。良い夢を誉め称えるように、悪い夢をみたときにどう対処するかが、重要であったのかもしれません。