海幸・山幸の話は、異民族を倒した話とリンクしていると聞いたことがあります。本当でしょうか。

古事記』上巻では、海幸=火照命が山幸=火遠理命の塩盈珠のために溺れそうになり、屈服した際の様子を、「稽首して白ししく、『僕は、今より以後、汝命の昼夜の守護人と為て仕へ奉らむ』とまをし、故、今に至るまで其の溺れし時の種々の態絶えずして、仕へ奉るぞ」と書いています。火照命は隼人たちの始祖であり、彼らが行う服属儀礼のしぐさが、この「溺れし時の種々の態」とされるのです。