律令制という新たな規範を庶民に押し付けるため、具体的にとられた政策などはありますか。

授業でお話しした春時祭田や、条里制の普及、道路の敷設などが一般的でしょう。税制の変化、戸籍への登録なども、自分が「制度に組み込まれている」と実感する機会になっていたと思います。毎年調を担い、石敷きの直線的道路を通って(原則として徒歩が義務づけられた)都へ向かう運脚夫などは、自分が律令国家の被支配民であることを身体レベルで実感させたでしょう。