奈良時代は、それほど男女の文化的性差はなかったそうだが、マイノリティー自体は存在していたのだろうか。

マイノリティーといえば、やはり夷狄に設定された蝦夷や隼人、あるいは南島の人々でしょうか。上にも少し触れましたが、山や海には国家によって充分把握されていない人々も存在したと思われますので、彼らも平地の農耕を主な生業とした人々からは、特殊視されていたでしょう。また障がいを持つ人なども、差別を受けていたと考えられます。