『権記』の27〜28日条で、「亡」「没」を使い分けていますが、何か意味があるのでしょうか。

字義的には、そもそも「亡」字は死者の象形であり、「没」は人が水に沈む状態を表現しています。『権記』段階ではそれほど厳密に使い分けてはいないだろうと思いますが、そもそもは葬儀の形式、他界観などの関係で使い分けをすることがあったのかもしれません。例えば、死んで天上に昇るなどと考えている文化では、「没」字を用いるのはおかしいでしょうね。