文明開化に際し、多くの歴史観が出てきたところで、民間史学が、文学・芸能が未分化であったにもかかわらず芸能の方のみを用いてアカデミズムを批判したということが、いまいちよく分かりませんでした。

あれ、そういう言い方をしましたか? これは民間史学の全体的な考え方で、娯楽と教訓とが渾然一体となった立場から、無味乾燥な事実だけを追い求め、民間史学のようなあり方を「荒唐無稽」と否定するアカデミズムを、揶揄し批判したのだということです。