ユネスコの登録のことについては、自分なりにいろいろ調べ、中国の提出した資料には捏造があると知りました。虐殺自体はあったと思いますが、そもそも300万という数字には疑問を持ちます。これこそ捏造ではないでしょうか。こういったことに抗議するためには、拠出金の凍結はありだと思います。 / ユネスコに南京大虐殺の資料が登録されたが、歴史的にあったかなかったか定かではないことを登録するべきではなかったと思った。

驚くかもしれませんが、南京大虐殺について、歴史学界ではほぼ議論に決着がついたと認識しています。南京大虐殺はあったとするのが定説であり、否定を唱える人々は極めて限られた、政治的に偏った思想を持つ人々だけです。彼らの掲げる論拠や資料は、学界では尽く批判され論破されています。そういった状態ですので、一般の書籍やネットを用いながら、すでに否定された根拠を繰り返し掲げ、あたかも虐殺がなかったという幻想を創り出そうと腐心しているのです(ネットで検索してヒットするのは主にこの手の情報です。大学生たるもの、こうした誤情報には惑わされないでください。皆さんもそれぞれの専攻で専門教育を受けているわけですから、専門的な研究者が分析・考察した情報をまず入手することが大切です)。また、上記の「300万」という数字はどこから来ているのか分かりませんが、中国側が主張しているのは「30万」です。1946年の南京軍事法廷における判決に基づくもので、現代の捏造ではありません。日本における歴史学界の通説的数字は20万ほどで、これは中国側の主張と異なりますが、当時の南京市の情況、中国軍の展開情況、日本軍に追われて逃亡してきた流民の概算から推測されています。