六斎日の話を聞いて、何となく道教の腹の虫が泰山府君だか天帝だかに告げ口をするといけないので、寝ずの番をするという話を思い出しました。

三尸説ですね。授業でお話しした六斎日は、まさにこの三尸説と密接に絡みあいながら、中国の六朝時代に整備されてくるのです。いわば、道教と仏教との交渉の結果、仏教の東アジア化した姿ともいえます。日本ではこれが、庚申信仰という民俗となって、近代まで受け継がれていました。