勘合貿易には、割符の偽造などはなかったのでしょうか。

最終的にはそれに近い事態になってゆきますね。当初、勘合は室町将軍家が独占管理していますが、やがて大内氏細川氏など交易に力のある武家へ売却するようになり、やがて大内氏への勘合の一括下げ渡し、細川氏による偽造などの事態に至ります。やがて室町将軍のような統一的広域権力が解体し、各地方・階層へ分有される封建時代への動きとリンクする情況であったと考えられます。