サンタル民話では7人の兄弟が出て来ますが、これは7という数に何らかの宗教的な意味があるのでしょうか。

仏教では8という数字が、悟りを象徴するものと考えられ、例えばブッダ入滅後の救世主である弥勒菩薩が出現するのは、「56億7千万年後」、すなわち5→6→7→8=出現といったあり方で語られます。もともとは、方向を意味した聖数の基本である4が、さらに細分化したのが8であるとみられ、日本をはじめこれを神聖視する文化も多くあります。サンタルでも、兄弟を7人で表し、再生する末の妹を8とするレトリックがあるものとみられます。