先生は、どのような生き物でも環境を破壊すると仰っていましたが、それは、地球環境はいずれ破滅する運命にあるということでしょうか?

地球上のあらゆる生き物は、動物も植物も菌類も、何らかの形で環境から栄養を搾取していますので、それが過度な破壊を生む契機となる場合はあります。しかしたいていの場合は、その規模は環境の回復力の及ぶ範囲に収まるので、循環のなかに解消しうることが可能です。しかし人間の場合は、生態系から逸脱した文化・文明という環境を構築することができるので、生態系自体を死滅させ、生物多様性を完全に破壊してしまう場合もありえます。環境の回復力を超えた開発、汚染をもたらす場合もしばしばです。また、地球や太陽系自体を含め永遠なるものは存在しませんから、いずれ死滅に至ることは間違いありません。人間がそれを早めるかどうか、という問題でしょう。