「人柱」というのも、今までは単に柱に形が似ているからと考えていましたが、それだけではなく柱を崇める気持ちから来る、とても神聖なものであるのかなと感じました。かかしはちょっと意味合いが異なるのでしょうか…。

人柱は供犠の一種ですが、神に生け贄として捧げられるわけはなく、柱として城や橋などの建築物を支えるものです。よって、人体自体を柱とする、その生命をもって困難な工事を完遂させるという残酷さを伴います。かかしはヒトカタでしょうから、宗教的にみれば「害獣」を対象とした一種の呪術でしょうね。稲魂を引き寄せる鳥形木製品の柱と、本質的な意味としては同じと思います。