宮崎駿は、人間と自然の共生や対立を描いた作品が多いが、教育的観点で描いているのか、ただ題材としてそういった観点で描くことが好きで描いているのか、疑問に思った。

最後の授業でも話しますが、もちろん本人の嗜好の問題は否定できませんが、環境問題に真剣に向き合わざるをえない未来の子供たちのために何をすべきか、いまどのようなことを示して考えてもらうべきかは、常に念頭にあるようです。そうした使命感が、常に彼を牽引し、新しい作品を作らせていることは確かでしょう。