弥生時代になると、人を殺すための武器が出現するとありますが、何を以て対人用だと分かるのですか。

弥生時代の金属器の武器は、形態としては、中国・朝鮮で使われたものが、ほぼそのまま入ってきます。槍・矛・戟・戈・剣などですね。槍は狩猟道具から発展したものですが、他はほとんど兵器として発明されたもので、人間を殺傷する道具です。武器とともに、これを使用する知識と技術、すなわち人間を効率的に殺傷するための文化も将来されてくるのです。また、縄文時代から狩猟用としてあった弓矢の鏃も、弥生時代には重さが増し殺傷力が高められていることが確認されます。これも、「戦争文化」に適応したためでしょう。