死者が眠る墓の近くで飲食を共にするという習俗は、今でも沖縄などに残っていると聞いたことがあります。これは日本以外でも行われていたことなのでしょうか?

清明節ですね。中国における旧暦2〜3月の行事で、墓参し清掃を行います。すでに六朝の仏教説話集には、sの早い例をみつけることができます。親族揃っての墓参のあとは、まさに墓前での酒食、共食行事。現在も行われているところでは、墓前に穴を掘って簡易な竈を作り、火をおこして料理をします。近年では、このときに用いる爆竹、線香、竈の日が燃え移って山火事などの起きることもあり、注意喚起が促されています。日本の花見などは、この習俗を受け継いだものかもしれません。