花岡山古墳には24体も遺体が収容されているとのことでしたが、どのように収められていたのでしょうか。
実は、24体は最少確認体数で、盗掘を受けて遺体も原位置を留めていなかったため、もっと多くの遺体が葬られていた可能性があります。花岡山の場合は木棺に複数の遺体を「詰め込む」形式であったようで、木棺自体は4基確認されています。ひとつの棺桶にどれだけの遺体を収納していたかは判明していません。他に、もともとは石棺や木棺に遺体を収納していながら、容量をオーバーしてしまったために玄室床面に安置してゆく、という追葬方法もありました。