アマテラスが天岩戸に籠もってしまう神話で、やはり穴を閉塞するのは巨大な岩であったと思います。あれは古墳文化とは関係ないのでしょうか。

岩戸籠りの神話は、冬至の祭祀を神話化したもの、その起源を語ったものと考えられています。すなわち、太陽が岩戸に隠れてしまって、世界は闇に包まれる。暖かさも薄れて、作物が実らなくなり、生物も生きてゆくことができなくなる。そんな冬に、太陽のエネルギーを活性化するのが冬至の祭祀です。アマテラスが岩戸に籠もるのは、太陽の死を象徴的に表したもので、ご指摘のとおり、古墳のイメージも使用されていると考えられます。