装飾古墳の蕨は生命力を象徴しているとのことだったが、蕨は当時、人々にどのように認識されていたのだろうか。

ああ、これはちょっと説明不足だったかもしれません。あれは蕨の形状をしているので蕨手文と呼ばれていますが、蕨そのものを象ったわけではないと思われます。史料もないのでその意味を正確に論じることは難しいのですが、生命エネルギーの噴出するさまを描いた(モチーフは恐らく泉です)辟邪の文様とみられます。