仏教はノンヒューマンも救済の対象とするとのことですが、そこに性差別はなかったのでしょうか?

ああ、あまり雄雌の区別はみたことがありません。ただし、否定的に扱われる動物は雌が多く、経緯を払われる動物には雄が多い、とは一般的にいえそうです。日本現在最古の仏教説話集『日本霊異記』に、血沼県主倭麻呂という人物が、烏の邪淫をみて発心し、出家して行基の弟子になるという話があります(中巻第二縁)。雛鳥を抱えた雌烏に餌を運んでくる雄鳥、あるとき雌鳥は別の雄と姦通して飛び去ってしまう。雄鳥は独りで雛鳥を守るが、餌を採りに行くことができずに餓死。ここでも、女性性は悪者になっていますね。最近の不倫騒動でも女性へのバッシングが酷いですが、女性の社会的地位は現在になってもなかなか向上しない、ということでしょうか。