牛・馬と人間との関わり、その飼育に携わる人間の年齢や性別、身分の問題、あるいは仏教をはじめとする社会的な牛馬観に関して、みるべきまとまった研究はあるでしょうか。また、民俗事例を含め、文字史料や絵画資料で、このような牛・馬と人間との関わりを示す興味深い素材は、どのようなものが考えられるでしょうか。

古典でいうなら、佐伯有清『牛と古代人』ですね。その他、『動物の日本史』でも牛を扱った章がありますし、新川登亀男さんにも、牛に関係する包括的な論文がありますし、『霊異記』の堕牛譚に関しては、『歴史評論』の『霊異記』特集に、藤本誠さんとぼくが書いています。