大宝遣唐使は刀を授けられたそうですが、これは「日本」の軍国的立場からの国際社会への主張と考えてよいのでしょうか。

確かに、将軍にも節刀が授けられます。しかしここは軍国的というより、天皇の権限の分有を粟田真人に許した、すなわち遠国に赴き重要な外交交渉をせねばならない彼に全面的信頼を置き、天皇の代理として外交権を委託したのだと考えた方がいいでしょう。