言語というものは、いつの時代に、いま現在使用しているような日本語になったのでしょうか。古代などは何語で話していたのですか。

以前にも少しブログで触れたことがありますが、いま私たちが使用している言葉、とくに東京などで使用しているいわゆる「標準語」は、近代の中央集権に合わせ、東京山の手の言葉をモチーフに作られたものです。それ以前は、地域ごと、階層ごと、職種ごとに、もっと多様な語句や表現、話し方が用いられていました。古代には、いま我々の使用しているものと連続性のある言語が成立していたことは間違いありませんが、やはり階層、地域によって、現在以上に多様性のある言葉が用いられていたと考えられます。音韻なども豊富で、朝鮮のそれに類似した音も多くありました。『万葉集』などから、東国の方言の存在も明らかになっています。