中学では荘園の定義として「貴族の私有地」としていましたが、院宮王臣家と貴族とは異なるものでしょうか。

大きな勢力を持つ皇族や貴族を指す言葉で、彼らが新興の富豪層らと結びつき、私有地としての荘園を拡大してゆきます。例えば荘園として最も巨大な規模を誇ったのは、父である鳥羽院のそれを継承した八条女院領で、これなどは皇族の領地です。荘園を「貴族の私有地」と定義するのは不充分なのです。