ナショナル・ヒストリーとして日本史を学ぶことは分かったが、それではなぜ世界史を学ぶのだろうか。

もちろん、世界の成り立ちを知り、世界の人々と交流し、世界のなかで生きてゆくためです。一方でそれは、国家の国際戦略とも関わりがありますが、一方でナショナル・ヒストリーを相対化する力も持っています。一時期、世界史未履修などの問題もありましたが、日本史教育がナショナルな方向性を強めてゆくなか、世界史教育のあり方が今後より重要になってゆくと思われます。