東アジア世界論に興味を持ちました。中国が中心となり、文化が広がる背景には、朝貢形式が関係しているのでしょうか?

もちろんそうですね。次回から扱う古代の単元でも言及しますが、必ずしも冊封体制のなかに入らずとも、朝貢を通じて中国的文物が周辺に行き渡り、政治・社会・文化の活動もそれを基盤になされるようになる。東アジアの枠組みは、良くも悪くもそのようにして形成されてきたと考えられます。