環境史のまとめが、最終的に、「覚えている努力をすることが大事」のような結びになってしまうのは、腑に落ちません。もっと具体的に、できることはないのでしょうか?
うーん、これも説明の仕方が悪かったのかもしれませんが、上の回答も参照してみてください。つまり、集合的アムネジアは個人的な現象として起きるわけではなく、多く社会的、政治的要因が関係してもたらされるのです。それを防ぐためには、メディア等によってもたらされる情報のみで世界を考える、過去を想起するあり方を改めること、情報を受動的に信用するのではなく、分析・検証する知識・能力・習慣を身に付ける必要があるのです。過去にもたらされた情報と現在供給されている情報とを比較すること、それによって当時の自分の思考と現在の思考とを相互に検証することも、大切な作業になってくるでしょう。