シャーマンになる過程の大きな困難とは、私たちの感じる普通の困難とはまったく別のものなのでしょうか。

おおむね、「現代常識的な手段」によっては解決されない困難、ということになりますね。どこへいっても救済されることがないので、最終的にシャーマンのところへと導かれてゆく。いわゆる「神霊の召命」である場合も多いのですが、大事なのは、多くの人々がその召命を拒絶したい、好きこのんで神霊になど奉仕したくない、しかしそうすることを余儀なくされてゆくということです。シャーマンとなる存在は、極めて重い責任なり、負債なりを抱え込んでいる場合が多いですね。