日本古代の太占は、甲骨文字と関係があるのだろうか? / 日本でも古くから占いがあったのでしょうか?

日本の古代国家における正式・正統な卜占は、神祇官の卜部が担う亀卜でした。これは、古墳時代に中国江南から採用したものと考えられており、時期的に考古遺物によっても裏付けられます。一方の太占は弥生時代から確認できる熱卜で、鹿の肩甲骨を用いるもの。中国では、山東半島以東の地域が鹿卜の文化圏で、中原地域で亀卜が主流になっても、長く鹿骨が使用されていました。日本の弥生時代は、恐らく山東半島の文化圏に属していて、鹿卜を実践していったと考えられます。