うーん、難しいですね。傷つかずに聞いてほしいのですが、そうした「不気味さ」を覚える感性こそ、実は差別の根源です。なぜ不気味だと感じるのか、恐怖を感じるのか、そのことをよく考えてみてください。実際には何もされてしまうのに、何かされるように勝手に感じてしまう。そうした恐怖感が差別的大虐殺の引き金になったことは、世界各地の歴史のなかに確認できます。また、ひとつの個人的な、限られた経験を絶対化し、アイヌ民族・文化全体の価値付けに敷衍してしまうことも、大きな問題です。そうした誤解を解くためにこそ、「アイヌを体験する」ことが必要だと思います。