海鹿の皮や海豹の皮は、道具だけではなく、衣服には使われてなかったのでしょうか。

これまで指摘されてきた史料では、天文20年(1551)頃、若狭守護武田義統が、室町将軍足利義晴にラッコの革袴を献上していることが分かっています。若狭武田氏は、蠣崎=松前氏の祖武田信広がその故郷であり、嫡流と語ったところですので、ラッコの献上についても、彼らが協力したものでしょう。