コンドルセの時点で、キリスト教と科学が完全に分離し、対立したという理解でよいのか?

実は、次回お話しするランケの実証主義歴史学においても、宗教と科学は完全に分離していません。彼も、客観性の根拠としてしきりに〈神〉を持ち出します。また、冒頭の授業でもお話ししたように、それは現在も同じなのです。単に、説明の仕方が宗教に依拠しなくなったというだけで、宗教と科学はどこかで強く結びついているのです。