田沼意次の提唱により、被差別民3万人を蝦夷地に送って開発させる計画があったとのことだが、なぜ被差別民のみを植民しようとしたのか。

やはり、蝦夷地の厳しい自然環境を考慮しての差別的措置でしょう。さらに、3万人にも及ぶ一般農民を移住させれば、諸藩の財政が立ち行かなくなります。生産活動に従事していない被差別部落の人々を「駆使」するのが、最良の方法と考えられたのでしょう。